指数法則の完全ガイド|高校数学の基本を徹底マスター

目次

基本となる考え方

指数とは、同じ数を何回かけるかを表す記号です。例えば、 \( 2^3 = 2 \times 2 \times 2 = 8 \) のように書きます。

指数にはいくつかの法則(ルール)があり、これを使うことで計算を効率的に行うことができます。

主な指数法則は以下の通りです:

  • 同じ底の掛け算: \( a^m \cdot a^n = a^{m+n} \)
  • 同じ底の割り算: \( \frac{a^m}{a^n} = a^{m-n} \)(ただし \( a \neq 0 \))
  • 累乗の累乗: \( (a^m)^n = a^{mn} \)
  • 負の指数: \( a^{-n} = \frac{1}{a^n} \)
  • 分数の指数: \( a^{\frac{1}{n}} = \sqrt[n]{a} \)

例題1:指数の乗法

例題: \( 3^4 \cdot 3^2 \) を計算しなさい。
解き方:
底が同じ(3)なので、指数の部分を足します: \[ 3^4 \cdot 3^2 = 3^{4+2} = 3^6 = 729 \]

例題2:指数の除法

例題: \( \frac{5^6}{5^2} \) を計算しなさい。
解き方:
底が同じ(5)なので、指数の部分を引きます: \[ \frac{5^6}{5^2} = 5^{6-2} = 5^4 = 625 \]

例題3:累乗の累乗

例題: \( (2^3)^4 \) を計算しなさい。
解き方:
指数同士を掛けます: \[ (2^3)^4 = 2^{3 \times 4} = 2^{12} = 4096 \]

発展1:負の指数

例題: \( 4^{-2} \) を計算しなさい。
解き方:
負の指数は分数に直します: \[ 4^{-2} = \frac{1}{4^2} = \frac{1}{16} \]

発展2:分数の指数

例題: \( 9^{\frac{1}{2}} \) を計算しなさい。
解き方:
分数の指数はルートの形に変換できます: \[ 9^{\frac{1}{2}} = \sqrt{9} = 3 \]

発展3:応用的な指数計算

例題: \( (x^2 y^3)^4 \) を展開しなさい。
解き方:
各項に指数法則を適用します: \[ (x^2 y^3)^4 = x^{2 \times 4} y^{3 \times 4} = x^8 y^{12} \]

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